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亀更新で二次創作やおいを徒然なるままに書き散らすブログです。ジャンルは様々気が乗った時に色々と。基本は主人公受け強気受け兄貴受け年下攻めで。でもマイナー志向もあり。
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拍手再録です。槍弓です。どっちも報われません。



「好きだアーチャー!」


「ありえん!」


 世間的に恋人同士なランサーとアーチャーだが、ランサーの気持ちは欠片もアチャーには届いていない。
 アーチャーはランサーを愛しているが、自分たちの関係は身体だけのものだと固く信じている。
 だから、ランサーの告白は、戯言だとしか思われない。
 まったく報われないことである。
 毎日言っているから余計に真実味がないのかもしれない。
 真実味があったところで、受け入れる気がまったくないのだから無駄な話だ。
 アーチャーがランサーの気持ちを信じないのは、自分に壊滅的に自信がないからである。
 放っておくと、どこまでも自虐に走る。
 性質的にマゾなのだ。
 自分に心を傾けるなど、ランサーが穢れるとまで思っている。
 ランサーのことを神聖化しすぎだと思われるが、アーチャーはランサーを奇跡みたいな存在だと思っているらしい。
 ランサーにとっては迷惑だ。
 押して駄目なら引いてみるのも手だと思うが、ランサーは犬まっしぐらなので、いつも押せ押せである。
 両想いなのに心が通じない。
 果たして、ふたりに明日はあるのだろうか。

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拍手の再録です。組織やゴードン関係以外の安原の日常をちょっと書いてます。



 高橋と安原の仲は最悪に悪い。
 相性も悪いが、佐藤の奪い合いという側面もある。
 高橋は佐藤の弟子を志望しており、安原は従兄の佐藤をほとんど崇拝している。
 安原の嘘を高橋にばらされる事もあり、二人の中がよくなるわけもない。
 そんなある日、高橋が安原に向かって言い放った。


「一郎君、一郎君って、いくら従兄だって、ちょっとウザイんじゃない。ホモじゃないの」


 と、暴言を吐いた。
 お前こそどうなんだと言いたいところだが、安原は叫んだ。


「俺の一郎君への想いは純粋だ! 柳瀬とは違うんだ!!!!」


 へー、柳瀬とは違うんだーと、聞いたものは全員が思った。
 やっぱりねーというのが大方の意見である。
 柳瀬は一人で、俺への想いは不純なのかとずれたことを考えていた。
 佐藤は何事もなかったかのように普通だった。
 高橋は安原のホモ疑惑を深めて、佐藤へ近づかせないことを固く誓った。
 安原はホモではない。
 乙女なだけである。


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 不本意ながら、安原は組織に馴染んでいた。
 安原と同じく騙されるように問答無用で組織入りしたパーカーこと里見今日子の組織での制服を作ってやったり。
 それも嫌がらせのために超可愛らしい服を作ったのに、今日子には喜ばれてしまう始末。
 女性幹部たちの陰謀でトンファー=ミンミンなどという愉快なコードネームをつけられ、制服はチャイナ服という生活にも慣れた。
 ゴードンが脱皮するという事実は衝撃的だったが、宇宙人だからと諦めた。
 組織の幹部たちとは友好的な関係を築いているといってもいい。
 内心はともかくとしてだが。
 どんな状況にも人間は慣れるものなのだ。
 だがどうしても慣れないことというのもある。
 それは、実の父が敵対組織である地球防衛組の若頭であるという現実だった。
 正直に言えば、従兄の一郎が所属しているというのは、安原にとっては魅力的ではあったが、組に入ると、自動的に組長にされてしまうので絶対避けたい。
 そもそも組織を抜けるときは死ぬときなので無理に決まっている。
『二重スパイすればいいだけじゃないか』という父の言葉には、人として頷けない。
 それに問題はそれだけではない。
 実質的なことは何もないが、安原は組織の幹部である皆殺しのゴードンの妻なのだ。
 父にそれがばれるのは避けたい安原だった。
 父にばれるということは、一郎にばれることに直結する。
 それは嫌だ。
 学校で既に公認となっていることは忘れている安原だった。
 そんな時、長官の息子のジョンから組にスパイに行ってくれと要請があった。
 最初は嫌がっていた安原だったが、パーカーを人質に取られ結局行くことになった。
 嘘ばかりついているが、お人よしなのだった。


「今日は仕事場の風景でも見ていってくれ」


 父の言葉どおりに組の仕事場を見回ると、どこにいっても美女美少女ぞろい。


「どうだ。ギャルゲーの主人公気分でいい仕事できそうだろ」
「なに考えてんだ、あんたは!」


 こんな男が何故父親なのだろうか。
 絶対おふくろにチクってやろうと心に誓った安原だった。
 頭が痛くなってきた安原だったが、天敵との戦闘部隊の中にゴードンを見つけて仰天した。


「何してんだよ、こんなところで」
「俺は傭兵だ。雇われればどこにでも行く。というか、お前こそ何してるんだ」
「俺は偵察だよ。傭兵って、組織の幹部じゃなかったのか」
「かけもちしてるんだ」


 別にかけもちでもなんでもいいが、この新たな事実に安原は錯乱して叫んだ。


「この俺という妻がありながら、こんな女だらけの職場で何やってんだ!」
「はぁ?」


 時が止まった。


「今のはなんでもない! なんでもないんだ!!」
「那智?」


 ゴードンこと柳瀬に始めて名前呼びされた安原だったが、お互いそのことには気がつかなかった。
 脱兎のごとく駆け去る安原を、超スパイの金さんは、


「若いとはよいことですな」としみじみと呟いていた。


 残されたゴードンは、安原って時々可愛いなと腐ったことを考えていたが、そこまで考えていながらやはり自覚はなかった。


「組はどうだった?」
「わかりませんでした」


 組織に戻って、安原はジョンにそう答えるしかなかった。
 安原はもう気がついてもいいころだと誰が見ても思うだろう。
 だが、そんなことは有り得ないと思っている安原にも、自覚の波はなかなか押し寄せてはくれないのだった。


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そんな奴はいねぇ!の柳瀬×安原というか、ゴードン×安原です。
基本はギャグで、Hはそのうち入れるかもしれませんが、じりじりと進みます。
よろしければどうぞ。

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 それは、ずっと待ち続けていた。
 沈黙を守りながら、約束の日を、じっと待っていた。
 ただ只管に、覚醒の日を待ち望んでいた。
 そして、その日がきた。
 約束の時が。


 1999年───東京。


 少年は路地裏を逃げていた。
 追われる覚えなどなかったが、見知らぬ男たちは、どこまでも彼を追い詰めていく。
 路地裏に入り込んだ少年の前に、サングラスをした精悍な黒服の男が立ちふさがった。
 その服装は、少年を追いかけていたものたちと同じスーツだ。


「なんですか! 何故僕をつけまわすんですか!?」


 恐怖と緊張の糸が途切れ、少年は叫び声をあげた。
 彼はただの中学生だった。
 見ただけで一般人とは思えない男たちに追われる理由など、どこにもないはずだ。
 男に向かって叫んだ次の瞬間、少年は男の拳で吹き飛ぶほどの強さで殴られた。
 倒れかけた途端に、今まで彼を追いかけていた二人の黒服の男が少年を捕まえる。
 男のひとりは、少年を路地裏の地面へと転がした。
 抵抗することもできず、少年は地面へと投げ出された。
 その時、サングラスをした男の背後から、美しい少女の姿が浮かび上がる。
 栗色の髪を伸ばした少女は、少年に向けて静かに言った。


「どうして抵抗しないの? 男の子でしょう? 秋津マサトくん」


 男たちとは明らかに様子が違う、ごく普通の、いや洗練された美少女の言葉に、マサトと呼ばれた少年は激しく動揺した。
 何故この少女は自分の名前を知っているのか。
 この場面で現れたということは、少女は男たちの仲間なのだろう。
 ならば、最初から秋津マサトという、ごく普通の経歴しか持っていない自分が狙われていた事になる。


「ど、どうして、僕の名前を……」


 疑問の答えは返ってこなかった。
 ただ少女はこう告げた。


「ゼオライマーが覚醒するのよ」


「ゼオライマー……ゼオライマー!」


 初めて聞くはずの言葉だというのに、その言葉はマサトの脳を貫いた。
 知っている。
 この言葉を自分は確かに知っている。
 目覚めよとどこかで声がする。
 黒服の男たちに両脇を捕まれ、引きずるように車まで運ばれながら、マサトは呟いていた。


「……ゼオライマー……」




上海。


国際電脳という会社を知らぬものはない。
独自に開発したコンピューター技術によって、たちまち世界のエレクトロニクス産業のシェアを塗り替えた一大企業である。
 今や全世界のコンピューター業界の70%が、国際電脳に占有されているといっても過言ではないだろう。
 だが、これほどの企業でありながら、その本社が中国にあることをのぞき、その実態はほとんど知られていなかった。
 異常なほどの秘密主義。
 宗教にも似た社員の忠誠心。
 それだけがわずかに伝わっている。


 国際電脳中国本社内では、社長が慌てふためいて、モニターに映った歪んだ男の姿に向かって叫んだ。


「な、なんですと! ついに浮上されるんですか?!」


 その声は、明らかに目上の人間への恐縮で上擦っていた。
 コンピューター業界の頂点に立つ男とも思えない無様な姿である。


「隠れみのとしてきた国際電脳も、今日をもって無用のものとなる」


 無情にもモニターの男は、世界第一位の企業の存在を、一言で切り捨てた。


「えぇ? そ、それは! 我々は鉄甲竜に終生忠誠を誓って……」


「くどい!」


 絶対者のごとく、男は社長に向かって吐き捨てた。
 社長は狼狽したが、どうすることもできないで、ただ項垂れた。
 その時、嵐の中を一機のロボットが静かに佇んでいるのが見えた。
 ロボットは、悠然と国際電脳のビルに向かって攻撃を仕掛ける。
 ビルは轟音を立てて、崩れ落ちた。
 社長も、社員も残したまま、コンピューター業界第一位の企業は終わりを告げた。
 そして、嵐に隠れるように、海の中から巨大な要塞が姿を現した。
 これが長い間地中に隠れていた、鉄甲龍の本拠地である。


 鉄甲龍──ハウドラゴンの異名を持つこの巨大な結社は、八卦衆と言われる巨大ロボット軍団を作り上げた
が、その内の一体は木原マサキの手によって盗み出され、密かに日本に隠された。
 その名は天のゼオライマー。
 ゼオライマーが自分の操縦者と認めるのは、たった二人の人物である。


 秋津マサト。
 氷室美久。


 だがゼオライマーには、ある恐るべきプロジェクトが隠されていた。
それが 、自らを冥府の王と為す冥王計画である。
 その真の目的が、今始動しようとしていた。


 

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