拍手の再録です。組織やゴードン関係以外の安原の日常をちょっと書いてます。
高橋と安原の仲は最悪に悪い。
相性も悪いが、佐藤の奪い合いという側面もある。
高橋は佐藤の弟子を志望しており、安原は従兄の佐藤をほとんど崇拝している。
安原の嘘を高橋にばらされる事もあり、二人の中がよくなるわけもない。
そんなある日、高橋が安原に向かって言い放った。
「一郎君、一郎君って、いくら従兄だって、ちょっとウザイんじゃない。ホモじゃないの」
と、暴言を吐いた。
お前こそどうなんだと言いたいところだが、安原は叫んだ。
「俺の一郎君への想いは純粋だ! 柳瀬とは違うんだ!!!!」
へー、柳瀬とは違うんだーと、聞いたものは全員が思った。
やっぱりねーというのが大方の意見である。
柳瀬は一人で、俺への想いは不純なのかとずれたことを考えていた。
佐藤は何事もなかったかのように普通だった。
高橋は安原のホモ疑惑を深めて、佐藤へ近づかせないことを固く誓った。
安原はホモではない。
乙女なだけである。
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