拍手再録です。槍弓です。どっちも報われません。
「好きだアーチャー!」
「ありえん!」
世間的に恋人同士なランサーとアーチャーだが、ランサーの気持ちは欠片もアチャーには届いていない。
アーチャーはランサーを愛しているが、自分たちの関係は身体だけのものだと固く信じている。
だから、ランサーの告白は、戯言だとしか思われない。
まったく報われないことである。
毎日言っているから余計に真実味がないのかもしれない。
真実味があったところで、受け入れる気がまったくないのだから無駄な話だ。
アーチャーがランサーの気持ちを信じないのは、自分に壊滅的に自信がないからである。
放っておくと、どこまでも自虐に走る。
性質的にマゾなのだ。
自分に心を傾けるなど、ランサーが穢れるとまで思っている。
ランサーのことを神聖化しすぎだと思われるが、アーチャーはランサーを奇跡みたいな存在だと思っているらしい。
ランサーにとっては迷惑だ。
押して駄目なら引いてみるのも手だと思うが、ランサーは犬まっしぐらなので、いつも押せ押せである。
両想いなのに心が通じない。
果たして、ふたりに明日はあるのだろうか。
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