複数×クロでリンカーーンものです。
クロ→神志名描写もあり。
暴力表現およびきつい性描写がありますのでご注意を。
廃棄された倉庫の片隅で、数人の柄の悪い男たちが、黒崎に暴行を加えていた。
顔は無残に腫れ上がり、体中を蹴られたのか、服はボロボロになっている。
男たちのひとりの蹴りが、黒崎の肚を打つと、我慢しきれずに吐瀉物を吐き出した。
「きたねーだろ! おい、こいつ、そっち持ってけよ」
「了解。ほら、まだまだ終わりじゃないぜ。しっかりしろよ兄ちゃん」
胃の中のものを吐き出した場所から引き離されて転がされると、男たちは下卑た笑いを浮かべて黒崎の服を無理矢理脱がせていく。
こいつらもかと黒崎は思った。
自分たちが上だと思い知らせるための、同性間でのレイプははじめてじゃない。
はじめに犯されたのは、父親が作った借金の取りたて屋のチンピラだった。
その時は父親と男たちを憎んだものだが、今は何も感じなかった。
今回男たちに連れてこられたのは、たまたま運が悪かった。
以前に喰ったシロサギの下っ端たちに見つかって、腹いせに殴られて、そのまま人気の無い倉庫に連れ込まれたのだ。
暴力には黒崎は慣れているが、対抗する手段は持っていない。
殺すつもりは無いのだろうから、体に受ける暴力を黙って受け流すだけだ。
周りを取り囲む人数はわからない。
あまり多いと後が大変だなと、他人事のように考えた。
肉の擦れる淫猥な音が、澱んだ空気をかき回す。
何人目かの太い肉の棒が肚の最奥で達すると、すでに白濁した欲望に塗れた場所から、新たな精液が溢れ出した。
四肢は押さえ込まれていたが、手を離されても抵抗などできなかっただろう。
自分の非力さはよくわかっている。
受け入れることを知った体は、こんな暴力でさえ快楽に似たものを引き出そうとする。
余計な傷を負わないための体が学んだ知恵だ。
浅ましいのは犯されている自分も同じだった。
(神志名……)
何故こんな時に、あの男のことを考えているのだろう。
すっかり手放した理性は答えを出してくれない。
ただ男のことをぼんやりと考えた。
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