引き続き性描写があります。自己判断でお読みください。
「考え事なんて、余裕じゃねーか。もっと追い詰めなきゃ駄目か?」
ランサーが犬歯を剥き出しにして凶暴に笑う。
機嫌を悪くしたらしい。
だから私はわざと彼の狂気を煽った。
「あっ、な…なにも……考えられないように……して…みせろ」
「承知したぜエミヤ。後悔するなよ」
何度も注ぎ込まれた場所が繋がったまま、体勢をひっくり返される。
床に押し付けられて、首輪が締まって苦しい。
だがその苦しさも、緩急をつけたランサーの動きで、別の苦しさに変わった。
「あ……んっ、ああ……! ランサーっ!」
彼の名を呼びながら、その背に足を絡めた。
ほぼ垂直に貫かれて、苦しいのに、私の内部はもっと深く彼を咥えこもうと淫らに蠢いている。
ランサーの苦しげな顔が見えるのがいい。
彼の快感に歪む顔が、なお私の欲情を誘う。
鎖に繋がれているのは私だが、私もまた彼を縛っている。
それがたまらなく申し訳なく、とてつもなく気持ちいい。
前立腺を擦る動きが快感をかもし出すが、私は奥を貫かれるととても感じる。
もっと奥まで刺激が欲しくて、腰を擦り付けるようにすると、ランサーの動きが激しく深くなった。
一番奥を強く突かれた瞬間、欲望のしるしが、断続的に互いの腹を濡らした。
急速に締まった内壁が、同時にランサーの魔力の源を絞りつくすと、そのあまりの快楽に私は意識を失った。
目が覚めたとき、私は客用の寝室でランサーの横に寝かされていた。
首輪と鎖は繋がれたままで、その端をランサーが握ったまま眠りについている。
私が目覚めたと同時に目を覚ましたはずなのに、ランサーは頑なに目を開こうとはしない。
それを私は可笑しく思った。
これでは繋がれているのはどちらなのかわからない。
眠った振りをしたランサーに軽く口付けると、少しだけ瞼が震えた。
めずらしく気分がよく、私は再び眠りについた。
[1回]
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